
マーダーミステリーとは
主に殺人事件をテーマとした
物語体験型のコミュニケーション
推理ゲーム。
物語の設定とキャラクターの情報が用意されており、プレイヤーは登場人物の一人となってゲームに参加する。キャラクターの中には事件の真相を追う者たちと、その事件の犯人とがいて、多くのキャラクターは犯人を見つけ出すこと、そして犯人は嘘をつきながら推理の網を掻いくぐって逃げ切ることが主な目標となっている。プレイヤーはキャラクター設定や、事件当日に自分がとった行動、自分からみた別の人物への印象などが書かれた、いわば台本のようなキャラクターシートを読み込み、ゲーム中はプレイヤーではなくて物語の登場人物の一人のキャラクターとして、会話し、推理していく。
犯人以外のキャラクターたちが協力をし合って情報を共有していけば事件の真相は明らかになるはずなのだが、往々にしてそれぞれが他人には知られたくない秘密や、犯人探しとはまた別の独自の目標(誰かと不倫関係にある、実は屋敷に盗みに入っている、薄々犯人だと気づいている人が自分の大事な人のため守りたい)=サブミッションがあるため、情報が隠匿されることにより事件の真相が見えにくくなっていってしまう。犯人探しを優先するか、それとも自分の秘密を守り抜くかという葛藤や、殺人を行った犯人を断罪すべきか許すべきかといった選択などがあり、その時集まったメンバーによって独自の物語が紡がれる。謎解きゲームなどと同様に、真相を知ってしまったのちには遊べないため、同じシナリオを遊べるのは一度きりとなる。
2019年に本格的に日本に上陸し、2020年には日本各地に専門店やプレイスペースが拡大し、国産のオリジナル作品も500作を超え、人気マンガ・アニメとのコラボレーションや舞台化が進むなどして、いま注目を集めながらプレイヤー人口が増加している。